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モノブロックストロボの基本的な使い方

モノブロックストロボの基本的な使い方

 

今回は、モノブロックストロボの基本的な使い方について解説します。

ストロボの種類4つの記事でもご紹介しましたが、ストロボにはいくつか種類があります。その中でもビジネス用の撮影で商品撮影をする際は、「モノブロックストロボ」「大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)」のどちらかの使用がオススメです。

筆者
佐治 秀保 / saji hideyasu

株式会社ビジネスのかんさつ 代表/オルタナクリエイツ 代表

広告写真家・クリエイティブディレクター
経営戦略コンサルタント・中小企業診断士

プロフィール詳細(ビジネスのかんさつWEB)

モノブロックストロボの使い方① カメラと接続する

モノブロックストロボをライトスタンド等に固定したら、カメラとモノブロックストロボを接続します。接続することで、カメラでシャッターボタンを押すとストロボが発光するようになります。

接続の方法は「有線」で接続するか「無線」で接続するかの2通りです。

有線(シンクロコード)で接続する

シンクロコードと呼ばれるコードでカメラとモノブロックストロボを接続することができます。

挿し込むだけのため簡単に接続できますが、だいたい2〜5m前後の長さだったりしますので、ストロボから比較的近いところにカメラがないと撮影できないのがネックですね。

無線(ラジオスレーブ)で接続する

10〜15年程前から、シンクロコードの無線版が出ました。「ラジオスレーブ」といいます。

単4などの乾電池が必要ではありますが、10mくらい離れても使用できますので私も使用しています。コードが付いていない方がフレキシブルに動けますので便利です。

 

機種によって対応しているメーカーやカメラが異なりますので、お使いのカメラを確認してから購入してください。↓

モノブロックストロボの使い方② 電源を入れる

電源コードをつなぎ、接続します。機種にもよりますが、ほとんどのモノブロックストロボは家庭用電源と同じ100Vのコンセントに接続してOKです。

モノブロックストロボの基本的な使い方_電源コード

モノブロックの出力は最大でも300〜600W程度です。家電でいうと電子レンジが500〜600W、ヘアドライヤーが800〜1500Wくらいでしょうか。

ただ、撮影ではストロボの発光は連続で複数回する場合が多いです。タコ足配線にならないように、ブレーカー容量にも気をつけて接続をしましょう。

 

電源コードをつないだら、電源ボタンを押して電源を入れましょう。

モノブロックストロボの基本的な使い方_電源ボタン

モノブロックストロボの使い方③ 出力の変更

ストロボは出力(ワット数)が変更できます。

ワット数が大きければ強い光が発光され、小さいと弱い光が発光されます。つまみを回すだけなので簡単に変えることができます。

液晶画面が付いている場合

モノブロックストロボは、ワット数が書かれている液晶画面が付いている場合と付いていない場合があります。液晶画面が付いているモノブロックストロボだと、今が何ワットかすぐに分かりますね。

モノブロックストロボの基本的な使い方_液晶画面

液晶画面がない場合

液晶画面がないタイプのモノブロックストロボだと、つまみの部分に「1/2」「1/4」などと分数が書かれているものがあります。これはそのストロボの最大ワット数の何分の1であるかという表記です。

例えば最大ワット(W)数が400Wの場合、1/2にすると200W、1/4にすると100Wです。

 

使い慣れないと分かりにくいかもしれませんので、初心者の方でしたら液晶画面で現在のワット数が分かる方が良いですね。

モノブロックストロボの使い方④ その他の機能

基本的にはストロボは出力(ワット数)の変更が主な使い方ですが、その他にいくつか機能があります。

主な機能として、「①モデリングランプのON/OFF」「②サウンド ON/OFF」「③スレーブ ON/OFF」「④テスト発光」があります。それぞれシンプルにボタンがありますので、使用したいときはただ押すだけでOKです。

モノブロックストロボの基本的な使い方_モデリングボタンなど

①モデリングランプボタン

モデリングランプとは、ストロボが発光する瞬間光のフラッシュチューブとは異なり、定常光のランプです。ストロボは一瞬の光のため、どこに光が当たっているかどうかはよく分かりません。そのため、ストロボの光が当たる場所や向きなどの目安を確認するためにモデリングランプがあります。

モノブロックストロボの基本的な使い方_モデリングランプ

このモデリングランプをON/OFFするためのボタンがあり、必要なときはONにして光の当たる場所を確認しましょう。


もちろん機種・メーカーによりますので、購入の場合はストロボの取扱説明書などを確認しましょう。

②サウンドボタン

ストロボは発光すると、次に発光するための光をチャージ(光を溜めること)します。チャージが終わらないと次の発光ができないため、撮影者は撮影しながらチャージが終わったかどうかを把握する必要があります。

 

撮影中は被写体に集中しているため、いちいちストロボの方を見ることはできません。そのため、チャージが終わったことを知らせるために音を鳴らすことができます。

 

ただ、社内のオフィスやインタビュー中や録音中などはチャージ音が邪魔になってしまうため、その場合はOFFにします。

③スレーブボタン

スレーブ(SLAVE)とは、「コンピューターなどで、主装置の制御によって作動する従属装置」という意味があります。ストロボは1台で使用する場合もありますが、商品写真などの場合は2台・3台など複数台を使用することによりリッチな光を作ることができ、写真がキレイになります。

 

シンクロコードやラジオスレーブを接続するのはカメラ1台につきストロボ1台ですので、複数台ストロボを使用する場合は、この「スレーブ」の機能をONにすることで、シンクロコードに接続していないストロボも同時に発光することができます。

④テスト発光

実際に撮影するときはカメラのシャッターボタンを押すとストロボも発光されますが、撮影しない場合に発光したいときはテスト発光ボタンを押します。

露出計などで光の強さを計測したい場合などに使用します。

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