撮築ブログ
category: ストロボ活用術
商品撮影をする際、正しい色で撮影することに苦労されている方も多いと思います。
ストロボを使用して色温度を正しく設定して写真撮影をすると、極力正しく商品の色を表現することができるようになります。
今回はストロボ使用時の「色温度」の設定について解説します。
弊社サービス「撮築(サツチク)」では、社内で撮影を内製化したい企業様向けにストロボの手配・設置から撮影コンサル・ストロボ撮影方法のレクチャーをしています。社内で撮影を内製化したいとお考えでしたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
▼ストロボの基本的な使い方は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
光には「色」があり、その尺度は「色温度」と呼ばれています。
色温度の単位はK(ケルビン)で、Kの数字が高いほど青い光、Kの数字が低いと赤い光です。
日中の太陽の光が基本であり、青くも赤くもない標準の光です。数値で言うと5000〜5500Kくらいです。
ただ、朝焼けや夕日の場合は赤い光になってしまいますし、晴天でも日陰は青みのある光になります。
カメラでは、メニュー画面の「ホワイトバランス」で設定をします。
ややこしいかもしれませんが、ホワイトバランスでは色温度を低くすると写真が青くなり、高くすると写真は赤くなります。
写真で正しい色を出すためには、被写体にあたる光の色温度のKとカメラのホワイトバランスの色温度のKを合わせることが必要です。
では、被写体にあたる光の色温度はどのように調べればよいでしょうか?
例えば、下の写真のようなオレンジ色の光のランプの下で写真を撮るとします。
カメラの機材で「カラーメーター」という色温度を測るための計測器があります。この光の下で計測すると、以下のような数字(K)が出ました。
ちなみに、カラーメーターは数万円〜10万円程度しますので購入するほどでもないです。フィルム時代は必須でしたが、デジタルカメラは撮影した画像がすぐに確認できるため、一般的にはそこまで必要はありません。
この場の色温度は2880Kでした。かなり赤い光ですね。
このような色温度の光で、ホワイトバランスを5200K程度にして写真を撮影すると、以下のように赤っぽい写真になってしまいます。
その場の光の色温度とカメラのホワイトバランスの数値に差があると、商品の色まで変わってしまいますので、商品写真として正しく表現ができなくなってしまいます。
ストロボの光の色温度はメーカー・機種によっても異なりますが、サツチクで手配させていただいているストロボはおおよそ5500K前後です。日中の太陽の光と同等くらいに合わされています。
ただ、ストロボは出力(ワット数)やアンブレラなどのディフューザーを付けることによっても色温度が変化します。
試しに、実際にストロボの光をカラーメーターで測ってみると5200Kでした。
このような光のもとでホワイトバランスを5200Kに設定して撮影すると、正しい色で写真を撮影することができます。
前述のとおり、自然光は時間帯や日陰かどうかでも色温度が変わってしまうため、正しい色を出すための扱いが難しいです。
その点、ストロボは光を固定することができますので、一定の色温度で撮影することができ、きちんと設定すれば正しい色で撮影することができます。
弊社サービス「撮築(サツチク)」では、ストロボの手配・設置だけでなく、マーケティング目線を含めた撮影コンサルやストロボ撮影方法のレクチャーもしています。
社内で撮影を内製化されたいとお考えでしたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
また、弊社では「社内に撮影できる人材を育成する。」をテーマに、写真撮影や動画撮影の内製化を図りたい法人様に向けて研修形式で提供する「撮トレ」を提供しています。
広告やPRなどのマーケティング目線も含めた写真・動画の撮り方や考え方を、短期集中・出張形式で実践的に撮影レッスンいたします。
カメラやレンズ選びもご相談いただけますので、まだ購入していないという企業さんでも大丈夫です。
極力全国対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
↓
ストロボの基本的な使い方は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
社内のリスキリング研修としてもご活用いただいています。
ストロボを使用する際はカメラは露出オートではなく、絞り・シャタースピード・ISO感度を自分で設定する「マニュアルモード」で設定します。
前々回はストロボ使用時の「シャッタースピード」の設定について、前回はストロボ使用時の「絞り値(F値)」の決め方について解説しました。
今回はストロボ使用時の「ISO感度」の設定について解説します。
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ISO感度とは、写真の明るさを決める数値です。
デジタルカメラはイメージセンサーに光が当たる量によって明るさ(露出)が変わりますが、ISO感度の数値を上げると当たった光を増幅させることができるため、同じ光の量でも写真が明るくなります。
ISO感度は、「アイ・エス・オー感度」と呼んだり「イソ感度」と呼んだりします。私はスタジオ修行時代からずっと「イソ感度」と呼んでいます。
イメージセンサーは、フィルムカメラのフィルムの部分で、レンズの奥にあります。
下の写真はミラーレス一眼のレンズを外したものです。
↓
横から見たイラストではこのあたりです。
前述のとおり、ISO感度は明るさを変えることができる数値ですが、「ノイズ」も多くなります。
夜間の防犯カメラの映像などでザラザラしている映像を見たことがあると思いますが、あれがノイズです。暗いためISO感度が非常に高い状態で録画しているのだと思います。
外部ストロボ使用時のISO感度の数値は、シャッタースピードのように縛りはありませんので自由です。
ただし、ISO感度の数字を高くすると「ノイズ」が生じてしまうため、極力小さい数字に設定することが望ましいです。私の場合、基本的にスタジオで撮影する場合のISO感度は「100」にしています。
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ストロボを使用する際は、カメラは露出オートではなく「マニュアルモード」で設定します。
前回は、ストロボ使用時のシャッタースピードの設定について解説しましたが、今回はストロボ使用時の「絞り値(F値)」の決め方について解説していきます。
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絞りとは写真の明るさを決める「露出」のひとつです。カメラのレンズに「絞り羽根」が入っており、絞りの設定でその羽根が開く大きさを決めることができます。
絞りの大きさが数値化されていて、「F値」と呼ばれています。
F値が小さい数字だと穴が大きいため明るくなり、F値が大きいと穴が小さく暗くなります。
また、明るさだけでなく、絞りは「ボケ感」にも影響があります。
F値が小さい数字だと「ボケ感」が増え、F値が大きいと「あまりボケない」写真になります。
▼F値の違いによるボケ感の違い
F2.0のように小さい数字はボケますし、F11のように数字が大きいとあまりボケません。
外部ストロボ使用時の絞り値(F値)は、シャッタースピードのように縛りはありません。
自然光で撮影する場合と同様に考えても問題ありません。
ただし、ボケ感を変えようとF値を変えると明るさまで変わるので、その分ストロボの明るさを調整する必要があります。
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スタジオ等の室内でモノブロックストロボなどの外部ストロボを使用するときのカメラのシャッタースピード設定は「ほぼ固定」と考えても良いです。
結論から言うと「1/60〜1/125秒」にしておけばおおよそ大丈夫です。私は実務上では「1/125秒」に設定しています。
その理由について解説します。
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商品撮影やモデル撮影の際にモノブロックストロボなどの外部ストロボを使用するときは、ほとんどの場合があまり自然光の入らないスタジオや商品倉庫・会議室などの室内が多いと思います。
その際のカメラのシャッタースピードは、「1/60〜1/125秒」に設定すると良いです。
シャッタースピードとは、シャッターボタンを押してからシャッター幕が開いて閉じるまでの時間です。その時間が長いと写真は明るくなり、短いと暗くなります。
ただしストロボの使用時は、自然光の時の撮影とシャッタースピードの考え方が変わります。
理由は、ストロボの「閃光時間が速い」ためです。
閃光時間とは、簡単な表現をするとストロボが発光してから発光が終わるまでの時間です。
ストロボの閃光時間は、機種や出力数(ワット数)・接続しているヘッド数・ケーブルの長さなどによっても変わりますので一概に◯秒とは言えませんが、ストロボのスペックを見ると1/250秒というものや、1/80000秒という恐ろしく速いものまであります。
(もちろんカタログスペック上の閃光時間は実際に測定したものと異なる場合もあります)
例えば、ストロボの閃光時間が1/250秒だとして、カメラのシャッタースピードを1/60秒で撮影すると、概念図としては以下のようになります。
①シャッターボタンを押してから、②シャッターが閉じるまでの時間がシャッタースピードですが、実際に写真に写るのは「光が当たっている時間(=閃光時間)」のみです。室内が暗い環境であれば、閃光時間以外の時間はシャッターは開いているけど露光されていない状態なので、写真に影響はありません。
そのため、シャタースピードを1/60秒にしても1/125秒にしても閃光時間の方が速いため、写真に影響はありません。
ただし、自然光が入ったり室内の電気がついている明るい状態だと、閃光時間以外の光も感じてしまうため、ストロボの光のみで撮影したい場合は部屋を暗くしておく必要があります。
撮影スタジオはストロボ以外の光(定常光など)は消して暗くして撮影していますよね。私もお客様の社内でストロボを使用する際は、影響しそうな室内の電気を切っていただきます。
また、1秒や2秒など長時間露光をすると、その分自然光を拾ってきてしまう可能性があるため、遅くても1/60秒くらいの速さにしておくのが無難です。
遅くても1/60秒とお伝えしましたが、シャッタースピードは速すぎても問題があります。
カメラには「同調スピード」というものがあり、カメラメーカーなどのスペックに書いてあります。
例えばキヤノンのEOS 5D mark4ではこのようなスペックが書かれています。
– CANOA WEBサイトより
この機種は、最高で1/200秒と書かれています。これよりシャッタースピードを速くするとシャッターが全開にならないため、シャッター幕が写ってしまい光が十分にイメージセンサーに届かなくなってしまいます。
この同調スピードギリギリに設定する光が入らなくなる可能性があるため、余裕を持って1/125秒よりは遅くしておいたほうが良いでしょう。
ということで、「1/60〜1/125秒」にしておくのが安心です。私は「1/125秒」にしています。
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モノブロックストロボやジェネレータータイプの大型ストロボ等の外部ストロボは、光の量(光量)を調整することができます。
今回は外部ストロボの光量を調整する「ワット数(W)」についてお話しします。
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社内で撮影を内製化したいが何から考えて良いかわからない・何を揃えて良いかわからないとお悩みでしたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
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今回はサンスターストロボのモノブロックストロボを使用して解説します。
ストロボの特徴のひとつは「光量を変えられる」ことです。
光量は「光の明るさ」と思っていただいてOKです。
ストロボでは光量をワット数で調整していきます。
ワット(W)数は、「消費電力」をあらわす数値です。
電球を購入する際はワット数で明るさの参考にしていましたよね。ただ、電球より省電力のLED電球が主流になってからは、ワット数では電球に劣るように感じるため、「明るさ」をあらわすルーメン(lm)が使用されるようになってきました。
ストロボで表示される数値は何かというと「ワット数」です。正しくは消費電力ではありますが、「光量(強さ)」と考えていただいて結構です。
ワット数は数字が大きいと強い光です。
電子レンジやドライヤーでもワット数は馴染みがあるので分かりやすいと思います。
多くのストロボでは、ワット数を変更するためのダイヤルがあり、そのつまみを回すことでワット数が変更できます。
ワット数は、数字が2倍になれば消費電力も2倍になります。消費電力が2倍ということは、光の強さ(明るさ)も2倍になります。
例えば200W→400Wに変更して発光すると2倍の明るさになる、という具合です。
ストロボの機種にもよりますが、例えば当ストロボ撮影環境構築サービス「撮築(サツチク)」でよくご手配させていただくモノブロックストロボは、最大400W〜最小約3Wの範囲で調整できます。
このような場合、ストロボの光量のスペックとしては以下のように書かれています。
最大出力 | 400W |
調光範囲(出力可変範囲) | Full〜1/128 |
最大の光量が400Wで最低は400Wの1/128倍、つまり約3Wまで弱くできますよ、というように見ることができます。
ジェネレータータイプの大型ストロボの場合だと、モノブロックストロボよりも大容量になります。
例えばジェネレーターの光量のスペックとしては以下のように書かれています。
最大出力 | 2400W |
調光範囲(出力可変範囲) | Full〜1/16 |
最大の光量が2400Wで最低は2400Wの1/16倍、つまり150Wまで弱くできますよ、ということです。
ストロボの光量(明るさ)はカメラの露出設定に影響してきます。
カメラで明るさを調整することを「露出の調整」と言います。
露出の調整は、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つで明るさ調整していきますが、ストロボを使用するとこれに「ストロボの明るさ(=ワット数)」も関係してきます。
例えば「絞り」を「F5.6」→「F8.0」に変更すると、明るさが1/2になります。もともとF5.6で適正露出だとしたら、カメラに取り込む光が半分になってしまうため画像が暗くなります。
もし最初ストロボが100Wだとしたら、2倍の200Wに調整すると、元の明るさに戻すことができます。
カメラの絞り値 | F5.6 |
ストロボのワット数 | 100W |
↕︎ 同じ明るさになる(シャッタースピード・ISO感度は同じで、ストロボ以外の光は無い場合)
カメラの絞り値 | F8.0 |
ストロボのワット数 | 200W |
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ストロボの基本的な使い方は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
モノブロックストロボやジェネレータータイプの大型ストロボ等の外部ストロボを使用する場合、カメラのシャッターを押したと同時にストロボが発光しなければなりません。
そのために、カメラと外部ストロボをつなぐ「シンクロ(同調)」をする必要があります。
今回は外部ストロボを使用するためのシンクロの概要や使い方についてお話しします。
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▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
シンクロとは、英語の「synchronize」の略です。同期する・タイミングをあわせる・同時に起こるという意味です。
カメラに内蔵されているストロボ(内蔵ストロボ)はカメラのシャッターを押すと自動で発光しますが、外部ストロボは、そのままではカメラと接続されていないためシャッターボタンを押しても発光されません。
外部ストロボにおいてもシャッターボタンを押したらストロボが発光されるようにすることをシンクロといいます。
カメラとストロボをシンクロコードで接続することでシンクロができます。
接続の方法は「有線」で接続するか「無線」で接続するかの2通りです。
シンクロコードと呼ばれるコードでカメラとモノブロックストロボを接続することができます。
モノブロックストロボは本体に、大型ストロボの場合は、「ジェネレーター」にコードを挿すところがあります。
挿し込むだけのため簡単に接続できますが、シンクロコードの長さは2〜5m前後が多いため、ストロボから比較的近いところにカメラがないと撮影できないのがネックですね。ジェネレーターとカメラが遠くなりそうな場合はもっと長いシンクロコードやシンクロコードの延長コードもあると良いです。
今はシンクロコードの無線版もあります。「ラジオスレーブ」といいます。
単4などの乾電池が必要ではありますが、10mくらい離れても使用できますので私も使用しています。コードが付いていない方がフレキシブルに動けますので便利です。
機種によって対応しているメーカーやカメラが異なりますので、お使いのカメラを確認してから購入してください。↓
外部ストロボを2台以上使用する場合、すべてにシンクロコードもしくはラジオスレーブを接続する必要はありません。
ストロボに「スレーブ(SLAVE)ボタン」がありますので、ONにすることでシンクロコードやラジオスレーブを接続していないストロボも同時に発光させることができます。
スレーブ(SLAVE)とは、「コンピューターなどで、主装置の制御によって作動する従属装置」という意味があります。ストロボは1台で使用する場合もありますが、商品写真などの場合は2台・3台など複数台を使用することによりリッチな光を作ることができ、写真がキレイになります。
シンクロコードやラジオスレーブを接続するのはカメラ1台につきストロボ1台ですので、複数台ストロボを使用する場合は、この「スレーブ」の機能をONにすることで、シンクロコードに接続していないストロボも同時に発光することができます。
ただし、同じジェネレーターにつながっているヘッドは同時に発光されますので、ジェネレーターが複数台あるときに使用するボタンです。
ちなみに今回ご説明したストロボはこちらです。
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ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でも学んでいただけます。リスキリング研修として社内研修等にもご活用ください。
今回は、大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)の基本的な使い方について解説します。
ストロボの種類4つの記事でもご紹介しましたが、ストロボにはいくつか種類があります。その中でもビジネス用の撮影で商品撮影をする際は、「モノブロックストロボ」か「大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)」のどちらかの使用がオススメです。
大型ストロボは、モノブロックストロボよりも光の出力数(ワット数)が大きく、光量が必要な場合に使用すると良いですね。
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今回は、サンスターストロボのComplete Oneを使用して解説します。
大型ストロボは、「ジェネレーター(電源部)」と「ストロボヘッド(発光部)」に分かれています。
ストロボヘッドをライトスタンド等に固定したら、ジェネレーターとストロボヘッドをケーブルで接続します。
ストロボを購入すると専用のケーブルが入っていますので、そのケーブルで接続します。ケーブルはメーカー・機種によって異なりますので、必ず専用のケーブルをつなげましょう。
カメラとストロボを接続します。接続することで、カメラでシャッターボタンを押すとストロボが発光するようになります。
接続の方法は「有線」で接続するか「無線」で接続するかの2通りです。
シンクロコードと呼ばれるコードでカメラとモノブロックストロボを接続することができます。
大型ストロボの場合は、「ジェネレーター」にコードを挿すところがあります。
挿し込むだけのため簡単に接続できますが、シンクロコードの長さは2〜5m前後が多いため、ストロボから比較的近いところにカメラがないと撮影できないのがネックですね。ジェネレーターとカメラが遠くなりそうな場合はもっと長いシンクロコードやシンクロコードの延長コードもあると良いです。
今はシンクロコードの無線版もあります。「ラジオスレーブ」といいます。
単4などの乾電池が必要ではありますが、10mくらい離れても使用できますので私も使用しています。コードが付いていない方がフレキシブルに動けますので便利です。
機種によって対応しているメーカーやカメラが異なりますので、お使いのカメラを確認してから購入してください。↓
電源コードをつなぎます。機種にもよりますが、ほとんどのストロボは家庭用電源と同じ100Vのコンセントに接続してOKです。
ただ、ワット数が大きいストロボだと2400Wや3600Wのものもありますので、ブレーカーには気をつけてタコ足配線は避けて接続してください。
電源コードをつないだら、電源ボタンを押して電源を入れましょう。
ストロボは出力(ワット数)が変更できます。
ワット数が大きければ強い光が発光され、小さいと弱い光が発光されます。つまみを回すだけなので簡単に変えることができます。
ジェネレーターには、ワット数が書かれている液晶画面が付いている場合と付いていない場合があります。液晶画面が付いているジェネレーターだと、今が何ワットかすぐに分かりますね。
液晶画面がないタイプのジェネレーターだと、つまみの部分に「1/2」「1/4」などと分数が書かれているものがあります。これはそのストロボの最大ワット数の何分の1であるかという表記です。
例えば最大ワット(W)数が1200Wの場合、1/2にすると600W、1/4にすると300Wです。
使い慣れないと分かりにくいかもしれませんので、初心者の方でしたら液晶画面で現在のワット数が分かる方が良いですね。
大型ストロボ(ジェネレーター)の特徴は、「1台のジェネレーターに複数台のストロボヘッドを接続することができる」ことです。
例えば下の写真のように1台のジェネレーターに3台ヘッドをつなぐこともできます。ので、もっと光源となるライトが欲しいと思ったらヘッドだけ購入すれば良いのでコストも低くなりますね。
複数台のストロボヘッドをつなぐと、つないだヘッドそれぞれのワット数が表示されます。
ワット数の最大値は、接続したヘッドすべての合計でジェネレーターの最大値までです。例えば下の写真は最大1200Wのジェネレーターで、1灯は800W、後の2灯は200Wずつで発光するという表示です。
基本的にはストロボは出力(ワット数)の変更が主な使い方ですが、その他にいくつか機能があります。
主な機能として、「①チャージ速度が速い/遅い」「②モデリングランプのON/OFF」「③サウンド ON/OFF」「④スレーブ ON/OFF」「⑤テスト発光」があります。それぞれシンプルにボタンがありますので、使用したいときはただ押すだけでOKです。
「チャージ」とは、発光するための光をジェネレーターに溜めることです。大きなワット数の場合は光を溜めるのに時間がかかりますが、その速度を速くするか遅くするかを選べるボタンがあります。
チャージ速度が速いと素早く次のシャッターが切れますが、大きな電力を使用するためにブレーカーが落ちるなどのリスクもあります。
チャージが遅い場合はゆっくりと光を貯めるため1度に大きな電力を使用するわけでは無いのでブレーカーが落ちるなどのリスクは減ります。しかし、1枚1枚写真を撮るスピードが遅くなりますので、モデル撮影などリズムが必要な時はストレスが溜まるかもしれません。
撮影する場所の電力状況に応じて、チャージ速度を変えて使用してください。
モデリングランプとは、ストロボが発光する瞬間光のフラッシュチューブとは異なり、定常光のランプです。ストロボは一瞬の光のため、どこに光が当たっているかどうかはよく分かりません。そのため、ストロボの光が当たる場所や向きなどの目安を確認するためにモデリングランプがあります。
このモデリングランプをON/OFFするためのボタンがあり、必要なときはONにして光の当たる場所を確認しましょう。
もちろん機種・メーカーによりますので、購入の場合はストロボの取扱説明書などを確認しましょう。
ストロボは発光すると、次に発光するための光をチャージ(光を溜めること)します。チャージが終わらないと次の発光ができないため、撮影者は撮影しながらチャージが終わったかどうかを把握する必要があります。
撮影中は被写体に集中しているため、いちいちストロボの方を見ることはできません。そのため、チャージが終わったことを知らせるために音を鳴らすことができます。
ただ、社内のオフィスやインタビュー中や録音中などはチャージ音が邪魔になってしまうため、その場合はOFFにします。
スレーブ(SLAVE)とは、「コンピューターなどで、主装置の制御によって作動する従属装置」という意味があります。ストロボは1台で使用する場合もありますが、商品写真などの場合は2台・3台など複数台を使用することによりリッチな光を作ることができ、写真がキレイになります。
シンクロコードやラジオスレーブを接続するのはカメラ1台につきストロボ1台ですので、複数台ストロボを使用する場合は、この「スレーブ」の機能をONにすることで、シンクロコードに接続していないストロボも同時に発光することができます。
ただし、同じジェネレーターにつながっているヘッドは同時に発光されますので、ジェネレーターが複数台あるときに使用するボタンです。
実際に撮影するときはカメラのシャッターボタンを押すとストロボも発光されますが、撮影しない場合に発光したいときはテスト発光ボタンを押します。
露出計などで光の強さを計測したい場合などに使用します。
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今回は、モノブロックストロボの基本的な使い方について解説します。
ストロボの種類4つの記事でもご紹介しましたが、ストロボにはいくつか種類があります。その中でもビジネス用の撮影で商品撮影をする際は、「モノブロックストロボ」か「大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)」のどちらかの使用がオススメです。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
モノブロックストロボをライトスタンド等に固定したら、カメラとモノブロックストロボを接続します。接続することで、カメラでシャッターボタンを押すとストロボが発光するようになります。
接続の方法は「有線」で接続するか「無線」で接続するかの2通りです。
シンクロコードと呼ばれるコードでカメラとモノブロックストロボを接続することができます。
挿し込むだけのため簡単に接続できますが、だいたい2〜5m前後の長さだったりしますので、ストロボから比較的近いところにカメラがないと撮影できないのがネックですね。
10〜15年程前から、シンクロコードの無線版が出ました。「ラジオスレーブ」といいます。
単4などの乾電池が必要ではありますが、10mくらい離れても使用できますので私も使用しています。コードが付いていない方がフレキシブルに動けますので便利です。
機種によって対応しているメーカーやカメラが異なりますので、お使いのカメラを確認してから購入してください。↓
電源コードをつなぎ、接続します。機種にもよりますが、ほとんどのモノブロックストロボは家庭用電源と同じ100Vのコンセントに接続してOKです。
今回は、サンスターストロボのモノブロックストロボを使用して撮影します。
モノブロックの出力は最大でも300〜600W程度です。家電でいうと電子レンジが500〜600W、ヘアドライヤーが800〜1500Wくらいでしょうか。
ただ、撮影ではストロボの発光は連続で複数回する場合が多いです。タコ足配線にならないように、ブレーカー容量にも気をつけて接続をしましょう。
電源コードをつないだら、電源ボタンを押して電源を入れましょう。
ストロボは出力(ワット数)が変更できます。
ワット数が大きければ強い光が発光され、小さいと弱い光が発光されます。つまみを回すだけなので簡単に変えることができます。
モノブロックストロボは、ワット数が書かれている液晶画面が付いている場合と付いていない場合があります。液晶画面が付いているモノブロックストロボだと、今が何ワットかすぐに分かりますね。
液晶画面がないタイプのモノブロックストロボだと、つまみの部分に「1/2」「1/4」などと分数が書かれているものがあります。これはそのストロボの最大ワット数の何分の1であるかという表記です。
例えば最大ワット(W)数が400Wの場合、1/2にすると200W、1/4にすると100Wです。
使い慣れないと分かりにくいかもしれませんので、初心者の方でしたら液晶画面で現在のワット数が分かる方が良いですね。
基本的にはストロボは出力(ワット数)の変更が主な使い方ですが、その他にいくつか機能があります。
主な機能として、「①モデリングランプのON/OFF」「②サウンド ON/OFF」「③スレーブ ON/OFF」「④テスト発光」があります。それぞれシンプルにボタンがありますので、使用したいときはただ押すだけでOKです。
モデリングランプとは、ストロボが発光する瞬間光のフラッシュチューブとは異なり、定常光のランプです。ストロボは一瞬の光のため、どこに光が当たっているかどうかはよく分かりません。そのため、ストロボの光が当たる場所や向きなどの目安を確認するためにモデリングランプがあります。
このモデリングランプをON/OFFするためのボタンがあり、必要なときはONにして光の当たる場所を確認しましょう。
もちろん機種・メーカーによりますので、購入の場合はストロボの取扱説明書などを確認しましょう。
ストロボは発光すると、次に発光するための光をチャージ(光を溜めること)します。チャージが終わらないと次の発光ができないため、撮影者は撮影しながらチャージが終わったかどうかを把握する必要があります。
撮影中は被写体に集中しているため、いちいちストロボの方を見ることはできません。そのため、チャージが終わったことを知らせるために音を鳴らすことができます。
ただ、社内のオフィスやインタビュー中や録音中などはチャージ音が邪魔になってしまうため、その場合はOFFにします。
スレーブ(SLAVE)とは、「コンピューターなどで、主装置の制御によって作動する従属装置」という意味があります。ストロボは1台で使用する場合もありますが、商品写真などの場合は2台・3台など複数台を使用することによりリッチな光を作ることができ、写真がキレイになります。
シンクロコードやラジオスレーブを接続するのはカメラ1台につきストロボ1台ですので、複数台ストロボを使用する場合は、この「スレーブ」の機能をONにすることで、シンクロコードに接続していないストロボも同時に発光することができます。
実際に撮影するときはカメラのシャッターボタンを押すとストロボも発光されますが、撮影しない場合に発光したいときはテスト発光ボタンを押します。
露出計などで光の強さを計測したい場合などに使用します。
弊社サービス「撮築(サツチク)」では、ストロボの手配・設置だけでなく、撮影のコンサルやストロボ撮影方法のレクチャーもしています。
社内で撮影を内製化されたいとお考えでしたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
また、弊社では「社内に撮影できる人材を育成する。」をテーマに、写真撮影や動画撮影の内製化を図りたい法人様に向けて研修形式で提供する「撮トレ」を提供しています。
広告やPRなどのマーケティング目線も含めた写真・動画の撮り方や考え方を、短期集中・出張形式で実践的に撮影レッスンいたします。
カメラやレンズ選びもご相談いただけますので、まだ購入していないという企業さんでも大丈夫です。
極力全国対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボを使用して撮影すると手ブレだけでなく被写体ブレも抑えられます。
「被写体ブレ」とは、その名の通り被写体がブレてしまうことです。
特にECサイトなどビジネスで掲載する写真がブレていたら、うまく伝わらない可能性もあります。ストロボを使用して被写体ブレのないシャキッとした写真を撮影していきましょう。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
「被写体ブレ」とは、その名の通り被写体がブレてしまうことです。
定常光で撮影するときに、例えば三脚で立てて手ブレしないようにしていても、走っている人物や動くものを撮影する場合は被写体がブレてしまうこともあります。
手ブレと同じく、被写体ブレもシャッタースピードが遅い場合に起きます。
ただ手ブレと異なることは、カメラ本体やレンズの「手ブレ防止機能」をオンにしてもブレてしまうことです。手ブレは防げても、被写体が動いてしまってはカメラ側ではどうすることもできません。
ストロボを使用すると被写体ブレは止められます。(もちろん機種や使用ワット数にもよります)
ストロボを使用すると手ブレが抑えられるのと同じで、ストロボの閃光速度は1/200〜1/10000秒程とかなり速いため、ほとんどの動きは止められるでしょう。
モノを投げている瞬間だったり、人が歩くような動作はもちろん、走ったり、ジャンプしたりしてもピタっと止められます。
ファッションの撮影で、コートをバサっと動かしても止まりますし、ヘアスタイルの撮影で、髪の毛を左右に素早く動かしてもその瞬間をピタッと止めて撮影することもできます。
「動き」のある写真がブレずに撮影できるのがストロボのメリットのひとつです。
閃光速度のかなり速いストロボだと、水しぶきさえも止められます。ミルククラウン(ミルクの中にポチャンと何かを落とした瞬間に王冠のような形になること)もストロボを使用して撮影することが多いですね。
このように、ストロボを活用すると定常光では撮れなかった「動きのある」撮影が可能になります。より表現の幅が広がるのではないでしょうか?
弊社サービス「撮築(サツチク)」では、ストロボの手配・設置だけでなく、撮影のコンサルやストロボ撮影方法のレクチャーもしています。
社内で撮影を内製化されたいとお考えでしたらお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
また、弊社では「社内に撮影できる人材を育成する。」をテーマに、写真撮影や動画撮影の内製化を図りたい法人様に向けて研修形式で提供する「撮トレ」を提供しています。
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カメラやレンズ選びもご相談いただけますので、まだ購入していないという企業さんでも大丈夫です。
極力全国対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
皆さんは写真を撮る際に、「手ブレ」をしてしまった経験はないでしょうか?
実は、ストロボを使用して撮影すると手ブレが抑えられます。
特にECサイトなどビジネスで掲載する写真がブレていたら、うまく伝わらない可能性もあります。ストロボを使用して手ブレのないシャキッとした写真を撮影していきましょう。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
手ブレはなぜ起きるのか?答えは簡単で、「人間は動く」からです。
三脚など何かに固定した状態でしたらブレることはありませんが、人間はピタッと止まることは難しいため、手で持ったカメラがブレて手ブレした写真ができてしまうことがあります。
なんとか息を止めて静止して撮影していても、ブレる時はブレますよね。
手ブレは、シャッタースピードの速さの設定でも変わります。
カメラはシャッターーボタンを押すとシャッターが開き、シャッタースピードで設定した時間が来るとシャッターを閉じます。ただ、シャッタースピードは1/60秒や1/125秒といったほとんどが一瞬ですので、それを意識したこともないかもしれません。
しかし人間は絶えず動いていますので、その一瞬の間でも動いてしまうと手ブレしてしまいます。
また、「焦点距離」によっても変わります。焦点距離とは簡単にいうとレンズの広角望遠の数値です。手ブレしないシャッタースピードは、「1/焦点距離(秒)」までと言われています。
例えば200mmの望遠レンズを使用していると、「1/200秒」までです。それよりも遅いシャッタースピードだと手ブレがしやすくなります。
暗い部屋などですと、露出を明るくするためにシャッタースピードを遅くしたいところですが、そうすると手ブレする確率が増えてしまうことになります。
では、ストロボで撮影すると手ブレしないのはなぜでしょうか?
もちろん露出設定やストロボの出力設定にもよりますが、手ブレせずに撮影することが可能になります。
それは、ストロボの光の速度(閃光速度)が非常に速いためです。ストロボの光が光っている時間ですね。機種や出力(ワット数)にもよりますが、1/200〜1/10000秒よりも速いものもあります。
1/10000秒といったらかなり短い時間なので、その間にブレることはかなり難しいですね。水しぶきなども止めて撮影できるようになってきます。
カメラで地明かり(その場の明るさ)では写真に写らないような露出アンダーな露出設定をし、ストロボの明るさだけが写るようにカメラの露出とストロボの出力を設定します。そうすることにより、ストロボの光だけが写真に写るようになります。ストロボの閃光速度が人間が動くスピードよりも速いため、手ブレせずに撮影できます。
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ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
皆さんは撮影した写真が、実際の色が違うと感じたことはないでしょうか?
ECサイトで何か商品を購入する場合でも、掲載されている写真の色と実際の商品の色が異なり、がっかりしたことや返品につながったこともあると思います。
これは閲覧するデバイスによっても生じることですので、実際の商品の色と完全に一致するのは難しいですが、ストロボを使用するとある程度正しい色で撮影することが可能になります。
今回はストロボ撮影のメリットの4つ目『正しい色で撮影できる』についてお話しします。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
写真撮影で正しい色を出す方法は、「光の色温度」と「カメラのホワイトバランスの設定」を合わせることです。
光には赤い光・青い光など、いろいろな色があります。
市販されている電球で、「電球色」や「昼白色」といった表示をご覧になられたこともあると思います。「昼白色」は白っぽい光ですが、「電球色」は赤っぽい光です。
また、「昼白色」よりもっと青っぽい「昼光色」という種類もあります。
「電球色」は居酒屋やバー・ホテルのラウンジなど落ち着く場所に使用されることが多いですね。「昼白色」「昼光色」はオフィスやコンビニ・スーパーなどのお店などで使用されます。
自然光でも、朝焼けや夕焼けは赤っぽい光ですし、日陰は青っぽい光だったりします。光にはいろいろな色があるんですね。
このように光にはいろいろな色があり、「色温度」と呼ばれています。色温度は『ケルビン(K)』という単位を使用して数字で表すことができます。「温度」も28℃とか40℃とか数字で表すことができますよね。熱いと高い数字ですし、冷たいと低い数字です。
色温度はだいたい4桁の数字で、3000Kくらいだと赤っぽい、7000Kくらいは青っぽいなど、色によって数値が変わります。
ちなみに日中の太陽の光は約5000〜6000Kです。青っぽくも赤っぽくもなく、ニュートラルな色です。人間は日中の太陽の光のもとの色が自然な色に見えます。正しい色で見ることができるとも言えるでしょう。
写真の色は、写真に写るエリア(被写界)が、どのような色温度なのか?で変わります。
写真の色を正しくするためには、「色温度」と「ホワイトバランス」の数字を合わせると正しい色が表現できます。
例えば日中の光が射す場所で撮影する場合、太陽の光は約5000〜6000Kなので、カメラの「ホワイトバランス」の設定を同じく5000〜6000Kにすると、正しい色で撮影することができます。
ほとんどの一眼レフなどのカメラには、ホワイトバランスの設定項目に『太陽マーク』があります。太陽マークは約5200K(Canonの場合)と書かれているので、そのマークに設定しても良いでしょう。
「色温度」と「ホワイトバランス」の数字が異なるKに設定してしまうと、写真が赤っぽくなったり、青っぽくなったりしてしまいます。
これに気が付かずに、「なんか赤っぽいんだよな」とか「青っぽいんだよな」という写真になってしまっていることもあるかもしれません。
ストロボの光の色温度は、ストロボメーカーや機種によっても様々です。
また、発光する強さ(ワット数)によっても変わる場合があります。機種によっては、同じワット数で発光しても、発光する度に色温度が微妙に変わることもあります。
安心して使用できるストロボメーカーは、多くが5000〜6000Kくらいの色温度で発光してくれます。つまり、日中の太陽の光と同じで、正しい色で見れる色温度です。
そしてカメラのホワイトバランスを同じ色温度に設定すると、正しい色で撮影することができます。
もちろん、はじめに書いたとおり、WEBの場合は見るデバイスにもよりますので完全に正しい色というのは難しいですが、かなり近づけることができます。
安価なストロボは色温度が安定しないこともあります。ビジネスで写真撮影する場合は安心できるストロボメーカーの機種を使用するのが安全ですね。
株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
今回も「ストロボ・ライティングのメリット」シリーズです。
今回のテーマは、「ストロボ・ライティングで写真撮影すると、写真の雰囲気を統一することができる」です。
インスタやECサイトなどで、写真が縦横に並んで表示されることも多いと思います。その時に写真の雰囲気がバラバラになってしまうとブランディングの意味でイメージを損なってしまう可能性があります。
ストロボを使用することで、常に同じ光の雰囲気で撮影することが可能になります。これもストロボ撮影の大きな特徴の一つとして言って良いでしょう。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボでの撮影は難しいのではと思うかもしれませんが、実はストロボを覚えると「自然光って難しいなぁ…」と思う時期がやってきます。少なくともボクはそうでした。
実は、自然光での撮影は難しいのです。
短時間の撮影で、ずっと晴れている時であればまだ問題ありませんが、太陽が雲に入ったり出たりすると光量が変わります。そのためカメラの露出がコロコロ変わるので撮影者としては大変です。
露出が変わるどころか、直射日光と日陰では全く写真の雰囲気が変わってしまうので、統一なんてもんじゃありません。
自然光でロケをしていると「太陽待ち」という謎の時間が生じることもあります。
ちなみに、同じ場所で同じアングルで撮った実験をしてみました。
思いっきり影が入りますね。
少し待って、曇ってきたのでまた撮ってみました。
同じ場所、同じアングルなのですが、全然雰囲気が違いますよね。
もちろん露出もまったく異なりますので、カメラの設定も難しいです。
太陽は朝と昼と夕方で位置が異なりますので、外でも部屋の中でも光が異なってきます。光源が変わってきてしまいますので、光の方向も変わってきます。それにより写真の雰囲気も変わってきてしまいます。
太陽は残念ながら止まっててくれないのですが(止まっても困るけど)、ストロボは固定しておくことができるため、光源・光量を常に保つことも可能です。
窓から自然光が入っても、室内の光(蛍光灯など)も写真に影響してきます。企業さんによっては、部屋の照明を消すことは難しいという場合もあると思います。
オフィスで働いている方がいる横でライティングを構築することもあるため、なかなか照明は消せませんよね。しかしそんな光が写真に影響してくるので、コントロールがしにくいのが自然光の厄介なところです。
ストロボは一度構築して、そこから触らなければ、光源の位置も光量も変わりません。とっても安定します。もちろん被写体の形や素材・色によってはストロボの位置を少し動かした方が良い場合もありますが、どこにどう置いてどのような出力にしていたかを記録として残しておけば、前の状態に戻すことも可能です。
ただ、最初の構築がやっぱり難しいですね。
外部の光の環境に捉われず、効率的かつ安定的に撮影するならばストロボでの撮影は最適です。
「サツチク」では、みなさまのビジネスに適した撮影を実現できるように相談から設営、撮影レクチャーを提供しています。
株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
「ストロボ撮影のメリット」をいくつかシリーズで記事を書いていきたいと思います。
今回のテーマは、「ストロボ・ライティングで写真撮影すると、日光や室内照明に左右されずに撮影できる」です。
ストロボでライティング撮影すると、「日光」や「室内照明」などの他の光の影響を受けず、ストロボだけの光で撮影することができます。このメリットはいくつかありますが、主には「時間や場所に関係なく安定したクオリティで撮影ができる」というところですね。
先日提供させていただいた企業様は、これまで商品撮影される際は天気の良い日中に自然光が入る場所に毎回商品を持って行って撮影をしていたそうで、常設のライティング環境で時間も天気も気にせず撮影できるようになった!と感動されていました。
アパレルや物販などのECサイトでは、多くがストロボライティングで撮影されていますよね。
今回はストロボ入門編のような内容になりますが、以下のように実験的に同じアングルで3枚の写真を撮影して、日光や室内照明に左右されずに撮影できることを説明してみたいと思います。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
今回は、サンスターストロボのモノブロックストロボを使用して撮影します。
例えば下のような写真をストロボを使用して撮ったとします。
①ストロボ有りで撮影
ライティングとしては、超シンプルに傘一発+ディフューザーです。結構キレイに撮れましたね。
カメラの露出設定とストロボの出力設定は、以下のようにしていました。
カメラの露出設定 | 絞り値(F値) | F11 |
シャッタースピード | 1/125秒 | |
ISO感度 | 100 | |
ストロボの出力設定 | 160W |
次に、同じアングル・同じ露出設定で、ストロボの電源を切って撮影すると、こうなりました。
②ストロボをOFFにして、①と同じ露出で撮影
真っ暗です。これ、写真です。
よーく見ると、なんかうっすら写ってる?かもしれません。
実は、実際にはまぁまぁ明るい室内で撮影しているのですが、カメラの露出設定的にここの明るさでは光が全く足りないと、このように真っ暗な写真になります。
ちなみにカメラの露出設定とストロボの出力設定は、以下の通りです。
カメラの露出設定 | 絞り値(F値) | F11 |
シャッタースピード | 1/125秒 | |
ISO感度 | 100 | |
ストロボの出力設定 | なし ←変更したところ |
面白いですよね。
ライティング撮影に立ち会ったことがある方なら経験があるかもしれませんが、たまにストロボのチャージができていない時にシャッターを押してしまうと②のような真っ暗な画像が写ることがあると思います。ストロボがチャージできていなくて「ピーッ」と言うエラー音がなったりします。
真っ暗な画像になってしまう理由は、自然光などでは感じないくらいの露出に絞っているということなんですね。
3枚目はストロボOFFの状態のまま、室内の灯り(これは蛍光灯)だけで撮れるように露出設定を変更して撮影してみます。これも、同じアングルで撮影します。
カメラの露出設定と、ストロボの出力設定は以下です。
カメラの露出設定 | 絞り値(F値) | F11 |
シャッタースピード | 1/10秒 ←変更したところ | |
ISO感度 | 800 ←変更したところ | |
ストロボの出力設定 | なし |
すると、このような写真が撮れました。
③ストロボOFFで、定常光で写るように露出設定を変更
定常光(室内の蛍光灯)だけで明るく写るように露出設定を変えただけです。いかにも「蛍光灯の元で撮りました」的な感じになりますよね。①と同じカメラで同じアングルなのですが、ちょっと残念なイメージです。
実際には外光や室内灯で明るくても、ストロボの光の強さがないと撮影できない露出設定にしておけば、このような他の光の影響を受けなくても撮影ができるようになります。
それか、室内の電気を消す、窓から入る外光を暗幕や遮光カーテンで遮断すると、より影響を受けなくなります。
↓ちなみにウチでは、外光が入る窓に「斜光のロールスクリーン」を付けています。透過するロールスクリーンと斜光のロールスクリーンの二重構造にしています。
「サツチク」では、撮影する環境構築(壁・天井の色や、他の光の遮り方)のコンサルティングも含めてご提供しています。
カメラの露出設定やストロボの出力(ワット数)も現地でのライティング設営&撮影レクチャーの時にもお話をしていますので、分からないことがあればぜひ現場でご質問ください。
みなさまの日々のプロモーション活動・ブランディング活動が良いものになりますように。
株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボ撮影のメリット6つの記事でもお伝えしましたが、ストロボで写真撮影することは様々なメリットがあります。そのうちのひとつ、「ストロボを使用すると、暗いところでも撮影できる」というメリットについてお伝えします。
これは「フラッシュ(光)を出して撮るからそりゃそうでしょ。」と思われるかもしれませんが、まさにその通りです。ストロボを使用する実験をしながら確かめていきましょう。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボを使用する理由としては、「暗いから使用する」という単純な理由でも良いです。
夜や光が入らないような暗い部屋ですと、ストロボを使用して撮影したいですね。
実験してみましょう。
今回は、サンスターストロボのモノブロックストロボを使用して撮影します。
↓自然光が入らない時間帯のスタジオです。蛍光灯のあかりだけだとなんだか暗いですよね。
↓そのまま撮るとこのような感じ。暗いイメージです。
↓ストロボを使用して撮影するとこんな感じに。
明るいイメージになりましたね。
カメラも同じ、アングルも同じですが、光があるだけで雰囲気が変わると思います。
もし会社のオフィスや倉庫でスペースを作って撮影したいと考えている場合は、光が入らないことも多いと思いますので、ストロボ撮影が望ましいです。
株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
撮影にとっても便利な「センチュリースタンド」。
通称「C-スタンド」。照明機材のスタンドの一つで、通常のスタンドよりもしっかりしたスタンドです。
ボクはアシスタント修行時代のスタジオで先輩たちが「センチュリー」と呼んでいたのでそう呼んでいます。ボクもセンチュリーは大好きで、昔も今もロケでもスタジオ撮影でもよく使っています。
今回はそんなセンチュリースタンドの使い方を2点お伝えします。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
まず1つ目が、ディフューザーを垂らすのに便利です。
スタンドの上の「アーム」部分を横にして、
こんな感じでトレペなどの芯の空洞部分を挿して、ディフューザーを掛けられます。
落ちないように、エレンクリップで止めると固定できます。
ディフューザー越しにストロボを使用すると、柔らかい光にすることができます。
普通のスタンドだと不安定になるため、重さのあるディフューザーを掛けることができません。センチュリースタンドがあると、これ一本でディフューザーを垂らすことができてとても便利です。スペース的にも少なくてすみますね。
2つ目が、ストロボのヘッドを固定するのに便利です。
先ほどのディフューザーとアームの向きを変えて、先端のグリップにストロボを取り付けることができます。
注意点としては、重いものを取り付ける場合、センチュリーといえども不安定になることもありますので、スタンドの脚部分にウエイト(重り)を乗せておくと安心です。
当サービス「サツチク」の各種プランでも、センチュリースタンドは含まれています。安全面も含めた使い方も設営時にレクチャーしていますので、安全に便利に使用してくださいね。
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボには、「ファン付き」と「ファン無し」のタイプがあります。
※ファンと言っても、fantasticの略で「熱心な愛好家」という意味のファンではありません。「モーターで風力を発生させる」方のファンです。熱心な愛好家が付いているストロボもあるのかもしれませんが…
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ストロボは光を溜めて、撮影の瞬間に(シャッターを押すのとシンクロして)一気に発光します。発光時は熱がたまるため、数多く発光するとストロボのヘッドの中に熱がこもってきます。また、モデリングランプを長く使用していると特に熱を溜めやすいため、かなり温度が上がってしまいます。もしストロボの近くにトレペ(トレーシングペーパー)があると、トレペに引火してしまうなんて恐れもあります。
使い方によっては危なくなってしまうため、放熱してあげることが必要です。そのため、安全に使用するためにもファン付きのストロボを選ぶと良いでしょう。
ストロボのスペックに「ファン付き」と書いてありますので良く確認してから購入すると安心です。
当サービス「サツチク」では、ファン付きのストロボを手配しています。キレイに写真が撮れることも大切ですが、まずは「安全第一」を大切にして、可能な限り事故を防ぐための機材選びをしています。
機材選び、ライティング構築に自信がない方はお気軽にご相談ください。
↓
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写真撮影の時、背景ペーパーが緩やかにカーブして立ち上がっているのを見たことありますか?
「背景をRにする」とも言います。
今回は、背景をRにする理由をお話をしていきます。
いきなり結論から申しますと、「背景の境界線をなくすため」です。
今回も実験をしながら解説していきます。
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まず、背景をRにしない場合から実験していきましょう。
↓撮影風景としてはこんな感じ。
※今回の被写体はドルチェグストのカプセル「スタバのキャラメルマキアート」です。ウチにいらっしゃるお客様で人気No.2です。(人気No.1はラテマキアート)
撮影してみると、↓の写真のように机と壁の境界線が出てしまいます。
それはそうですよね。机と壁に境界線があるからそれがそのまま写るワケです。
「別にそれでもいいじゃん」という感想でしたらそれでもOKですが、ちょっと素人写真感というか、現実的なイメージになり、「事務所の棚の上で撮ったの?」という印象になりますよね。
写真を見る人によっては、気になる人は気になっちゃうと思います。
↓少し引きで見てみるとこんな感じ。現実的。
では、背景をRにしてみましょう。
被写体を置いた位置より、少し後ろから緩やかに上へ背景ペーパーを立ち上げます。
するとどうでしょう。
↓このようになります。
この方が美しいですね。どこが床でどこが壁か分かりません。よく考えるとちょっと異空間な感じです。
ちなみに①も②も、ライティングとアングルはほぼ同じです。
(トップライトと左からのライトのストロボ2灯でさっと撮っただけですが)
ライティングが同じでも、現実的な印象がなくなりちょっとプロ感が出ますね。
もちろん、プロ感を出すことが目的ではなく、背景の余分な情報(境界線など)がないので、商品だけに目がいくようになります。←これが一番大事。
↓ちょっと引きで見るとこんな感じ。引きで見ると現実的ですが、寄ると(アップだと)非現実的になります。これが写真の面白いところですね。
ちなみに、Rにするときに気をつけていただきたいのが、商品の「影」がRの部分まで伸びないようにすること。
ペーパーが立ち上がっているので、そこに影が落ちると影も上方向に伸びてしまいます。写真に違和感が生じてしまいますので注意しましょう。
背景をシンプルにして、被写体のみに注目して欲しい場合は、背景をRにしましょう。これは白い背景でなくてもカラーのペーパーでもOKです。
被写体が人物や大型商品など大きなサイズでも、大きなサイズの背景ペーパーがあればRにすることができます。
背景ペーパーは横幅やロールの長さが色々ありますので、被写体に合わせて選びましょう。
「サツチク」では、撮影する環境構築(壁・天井の色や、他の光の遮り方)のコンサルティングも含めてご提供しています。
背景のこともWEB打ち合わせにて相談いただけますので、分からないことがあればご質問ください。
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株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お気軽にご相談ください。
↓
ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボ・ライティング環境を構築されようとする場合、ストロボの種類を「モノブロックストロボ」か「ジェネレーター+ヘッド」か悩むことも多いのではないでしょうか?
今回は簡単にですが、その違いについてお話ししたいと思います。
そもそも「モノブロックストロボ」や「ジェネレーター」って何?と言う方は、ストロボの種類4つの記事もご参照ください。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
この2者を、6つの項目で比較してみましょう。
ジェネレータータイプ(写真右側)は、「ジェネレーター+ヘッド」のセットでようやくストロボとして成り立ちます。
ジェネレーターが電源部、ヘッドが発光部と、いわば部署が異なるため、どちらかだけでは発光できません。企業で言えば営業部と製造部みたいなものでしょうか。ビジネスには売る役目と作る役目のそれぞれの部署が大切ですよね。その関係性も大切です。
一方、モノブロックストロボは電源部と発光部が一体型になっています。実務も経理もやるフリーランスみたいなものです。
…。
今書いていてちょっとよく分からないような気がしてきましたので、やっぱり「ジェネレーター+ヘッド」はデスクトップ型PC、「モノブロックストロボ」はノート型PCという表現の方が良いですね。失礼しました。
と言うことで、デスクトップ型PCとノート型PCくらい大きさは異なります。
企業内でストロボを使う場合、あまりロケに持ち出すということは少ないと思いますので、よく動かす「ヘッド部分」だけで大きさを見てみましょう。
これはストロボの種類4つの記事でもご紹介しましたがヘッドだけで見るとジェネレータータイプのヘッドの方が小さくて軽いです。
重さでいうと、大体モノブロックが1.6kgくらい、ジェネレータータイプのヘッドだけだと800gくらいのものが多いようです。2倍くらい差がありますね。
ストロボは高いところに設置することもあるため、ヘッドが軽いのは安全面でも良いでしょう。ここにアンブレラ(傘)やボックスなどのディフューザーを付けるとなると、結構な重さになります。
これは確実にジェネレータータイプが有利です。
モノブロックストロボはおおよそ300〜400Wくらいまでの場合が多いですが、ジェネレータータイプだと1200〜2400Wやもっと大きいタイプもあります。
光量が大きい方が絞ることができる(F値が大きくできる)という利点もありますが、被写体や撮りたいイメージによるため、それは必要かどうかは判断が分かれますね。
逆に、最小の光量も撮影には大切です。
ストロボには光量のスペックが書かれており、最大の光量と、調光範囲(出力可変範囲)、あとはステップも書かれています。
▼ジェネレーターのスペックの記載例
ジェネレーター | 最大出力 | 1200W |
出力可変範囲 | FULL〜1/64 | |
ステップ | 0.1EVステップ |
➡︎この場合は最小の出力が約19W
上のスペックだと、最大の出力が1200Wで出力可変範囲がFULL〜1/64なので、最小の光量は1200×1/64で約19Wとなります。ちなみに0.1EVステップというのは、1/10単位でワット数を変えられるため、光量の微調節ができるかどうかという指標になります。
ちなみに以下のようなスペックだと、最小ワットは400×1/128で約3Wとなります。3Wはすごく小さくていいですね。
▼モノブロックストロボのスペックの記載例
モノブロックストロボ | 最大出力 | 400W |
出力可変範囲 | FULL〜1/128 | |
ステップ | 0.1EVステップ |
➡︎この場合は最小の出力が約3W
最後に、チャージタイムです。
チャージというのは、一度発光した後、次に発光できるようにジェネレーターで光を溜めておくことで、チャージが完了していないと次の発光をすることができません。大きな光量で発光するほどチャージタイムは長くなります。
ジェネはモノブロックストロボに比較するとチャージタイムが速く、ジェネは1200Wをチャージするのに約2秒、モノブロックは400Wをチャージするのに約2秒強ほどのものがあります。
スペックではそのように書いてあるため一概に同じワット数のチャージタイムを比較することは難しいですが、例えば同じ400Wだとしたらジェネの方がかなり速い傾向があります。
例えば、モデル撮影のように何枚も連写して撮影したい場合などは使いやすいですね。
コスト面では、1灯だけを考えるとコスト的にはやはりモノブロックの方が安いですが、3灯など複数台になるとそのコスト差が少なくなってきます。
例えばモノブロックが15万円/台、ジェネレーター本体が40万円/台、ジェネ用ヘッド8万円/台だとします。
1灯だけだと、モノブロックは15万円、ジェネ+ヘッドが40万円+8万円=48万円で、圧倒的にモノブロックの方が安く手に入ります。3倍くらいの差がありますね。
しかし、3灯となると、モノブロック15万円×3灯=45万円、ジェネ+ヘッドが40万円×1台+8万円×3灯=64万円と差が少なくなります。1.4倍くらいですね。スペックや耐久性としてはジェネタイプの方が良いため、それを加味して検討すると良いでしょう。
※ストロボはヘッドの数を1灯2灯(とう)…と数えます。ジェネは1台2台…と数えます。
※メーカーやスペックによりストロボ価格は変わりますが、耐久性や修理などのサポートも含めて選択するのが良いでしょう。
モノブロックとジェネとどちらにしようか悩んだら、
などの観点で検討すると良いでしょう。
「サツチク」では、基本的にプランともモノブロックで構成していますが、最初にコンサルをさせていただいた上で、必要でしたらオプションで「ジェネ+ヘッド」に変更も可能です。
照明機材はたくさん種類があり、メーカーも価格も特徴もそれぞれなので一般的には分かりにくいかもしれませんが、「サツチク」では企業内の撮影環境構築というビジネス利用を目的とした視点でアドバイスと機材手配・構築&撮影レクチャーをしています。お気軽にご相談ください。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
皆さんは写真撮影の時、ストロボを使用したことありますか?
一言で「ストロボ」といっても何種類かあります。
今回は4種類の代表的なストロボを紹介します。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
これは見たことあるのではないでしょうか?シャッターを押すとたまにパカっと開いてくるカメラに内蔵されているストロボです。
カメラに内蔵されているので気軽に使えますが、常に正面から当てる光になってしまうため好きな雰囲気にすることは難しいです。また、自動で露光量(光の強さ)が決まってしまうことや、光源が小さいことから、いかにも「フラッシュ焚いて撮りました」的な写真になってしまいます。
↓試しに撮ってみるとこんな感じ。手前が明るくて、奥に影がガッツリ出ます。
ちなみに、内蔵ストロボは比較的エントリーモデルのカメラにしか付いていないため、中級以上のカメラにはあまり付いていませんね。
カメラ上部のホットシュー部分に取り付けるタイプのストロボです。いわゆる外付けのストロボですね。
これも一度は見たことのあるのではないでしょうか?例えば結婚式のカメラマンさんや学校写真のカメラマンさんなど、スナップ写真を撮影する際によく使用します。私もたまに使うこともあります。
ざっくり言うと、スナップ撮影する時のためのストロボですので、商品撮影や料理撮影ではあまり使用しません。
ストロボの角度を変えることができるため、カメラ内蔵ストロボよりは光の方向をコントロールすることができます。例えば室内で上に向けて使うと光を天井にバウンス(反射)させることができるため、少し柔らかめの光を演出することも可能です。
スナップ撮影してくれているカメラマンさんが上に向けてピカッとさせてる場合、「あ、柔らかい光で撮ってくれようとされてるんだな…」とホッコリすると良い表情になるのではないでしょうか?
また、①のカメラ内蔵ストロボよりも光量は大きめで、マニュアルで光量の調節も可能です。もちろんオートで光量を調節してくれるモードもあり、センサーで被写体との距離を測って適切な光量を発光してくれるTTL調光という機能があります。
ちなみに、ラジオスレーブなどのアクセサリーを使用することでカメラの上部ではなく遠隔でもリモートで発光することができます。
電源はカメラからの電源供給ではなく、単三などの乾電池を入れて使います。
次に、一気に大きくなって大型ストロボです。コマーシャルフォトスタジオなどでよく使用されています。
1200w〜2400Wなど、大容量の光量を調節して発光することができます。
ジェネレーターと呼ばれる電源部と、ヘッドと呼ばれる発光部に分かれており、ジェネレーターで光をチャージしておき(光を溜めておき)、ヘッドで発光します。ジェネレーター部分では光量を調節することができ、さらに1台のジェネレーターに3灯程度のヘッドを取り付けることも可能で、それぞれのヘッドで何Wを発光するかという細かな調整も可能です。
略して「ジェネ」と呼ぶことが多いですね。もし「ジェネ」と呼んでいる方がいたら「この人プロかもしれんな」と思っていただいても大丈夫でしょう。
ジェネレーターの良いところは光のチャージタイムが速いところです。
チャージというのは、一度発光した後、次に発光できるようにジェネレーターで光を溜めておくことで、チャージが完了していないと次の発光をすることができません。大きな光量で発光するほどチャージタイムは長くなります。ジェネは、チャージタイムが④で紹介する「モノブロックストロボ」に比較すると速く、モデル撮影のように何枚も連写して撮影したい場合などは使いやすいです。
チャージが遅いとテンポ良く撮れないのでせっかく良い表情をした瞬間に撮影できないことがあり、ストレスが溜まる場合があります。チャージ時間とストレスの溜まり具合は反比例の関係のようですね。
また、光の調光もジェネレーターで操作するため、手元にジェネを置いておけば光量変えたい時にすぐに操作可能です。
さらに、万が一ヘッドを倒してしまったりして故障してしまい修理に出す場合も、ヘッドだけを修理に出せば良いので修理代としても安く済む場合があります。(もちろん壊れ方にもよります)
また、ヘッドの中に発光菅(フラッシュチューブ)と呼ばれている発光部分があるのですが、その耐久性も④で紹介する「モノブロックストロボ」よりも高いものが使用されているため、長い目で見るとコスパが良くなります。実はこのフラッシュチューブだけでも3万円前後してしまいます。
モノブロックとジェネとどちらにしようか悩んだら、
などの観点で検討すると良いでしょう。
最後に、モノブロックストロボです。これは、「ジェネレーター」と「ヘッド」が一体化したタイプのストロボです。
③の「ジェネ+ヘッド」がデスクトップ型PCだとしたら、モノブロックはノート型PCといったところです。一体型なのでコンパクトになり、ロケなどの時は重宝しますね。ジェネ持って新幹線に乗るとかはちょっと大変ですし。
モノブロックよりもジェネヘッドの方がコンパクトで軽い
ただし、一体型なので「ヘッド」だけで比べるとモノブロックの方が大きくて重量もあります。また、調光のコントロールは本体で行わなければならないため、高いところに設置していたら調光するのにいちいち脚立などに登って本体をコントロールしなければならないというデメリットもあります。
ただ、最近はBluetoothで繋いでiOSアプリで調光できるという便利なモノブロックもありますので、高い場所など手が届かないところにストロボを設置した場合はスマホでコントロールしても良いかもしれません。アプリをいちいち立ち上げるのもまどろっこしいということもありますが…、ガジェット好きなお客様に結構ウケが良いです。
C4 アプリイメージ
モノブロックの光量はクリップオンよりは大きく、300〜400Wほど発光することができるタイプが多くあります。ジェネほどの大光量は出ませんが、フィルム時代でもないので400Wあればおおよそのものが撮れます。逆に400W以上の光量が必要な場合やチャージが速い方が良い場合はジェネにした方が良いでしょう。どれくらい光量が必要かは、「撮りたいイメージ(ライティング・アングルなど)」と「その場の光の環境」によりライティング構成で決めます。
③の「ジェネ+ヘッド」よりは購入単価が安いためお求めやすいですが、耐久性や修理となると若干コスパは悪いです。どちらが良いかは使い方次第ということでラインナップされていますね。基本的にロケ用としての使用用途ではありますが、もちろんスタジオで使ってもOKです。
今回は4種類ご紹介しましたが、企業内に商用写真撮影用のライティング環境を設営する場合、③「ジェネ+ヘッド」か④「モノブロックストロボ」の2択でしょう。導入の初期コストを考慮すると8〜9割くらいは④「モノブロック」で良いと思います。ですが、使用頻度や目的によっては③「ジェネ+ヘッド」の方が良いこともあります。
ビジネス向け撮影ライティング設営&撮影レッスンサービス「サツチク」では、基本的にプランともモノブロックで構成していますが、最初にコンサルをさせていただいた上で、必要でしたらオプションで「ジェネ+ヘッド」に変更も可能です。
照明機材はたくさん種類があり、メーカーも価格も特徴もそれぞれなので一般的には分かりにくいかもしれませんが、「サツチク」では企業内の撮影環境構築というビジネス利用を目的とした視点でアドバイスと機材手配・構築および撮影レクチャーをしています。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
皆さんは、写真撮影の時「ストロボ」を使用していますか?
ドラマなどでもモデル撮影をしているシーンなどでストロボを使っている風なシーンもあるのでなんとなくイメージは付くのでは?と思います。傘とか刺してピカピカ光っちゃったりしているアレです。
一般的には使わない「ストロボ」ですが、なぜ写真撮影にストロボを使うと良いのか、少しだけメリットをまとめました。
弊社では、「撮影を内製化したい」「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境コンサル&機材設営&撮影レクチャーを提供するサービス「サツチク」をスタートいたしました。
このブログでは、なかなか知る機会のない「ストロボ」や「ライティング」について、いくつかお話しをしていきたいと思います。
▼ストロボの基礎知識は、オンライン動画研修「ビジかんアカデミア」でもご受講いただけます。
ストロボとは「瞬間的に発光する照明装置」のことです。カメラのシャッターボタンを押すと同時に光らせることができます。「フラッシュ」とも呼びますね。
一方、太陽の光である自然光や、電球や蛍光灯など一定の光を発光する光を「定常光」と言い、発光の種類としては「定常光」と「瞬間光」の大きく2つに分けられます。
なぜ瞬間光で良いかというと、写真に必要な光は「一瞬の光でも良い」ためです。
写真はほとんどの場合、一瞬を切り取るものです。シャッター幕が開いている時間、例えば1/125秒というほんの一瞬の時間の光をイメージセンサー(昔でいうフィルム)が受け取って画像を作るため、光もその瞬間だけあれば事足りてしまいます。光を常に発していることはあまり意味がありません。
ストロボの光は大きいと数百W〜数千W(ワット)の光を発することができるため非常に電力を使用します。そのような大きな光をずっと発光していては電力的にも無駄ですよね。数百W〜数千Wといえば、例えばずーっとドライヤーを使っていたり、電子レンジを使っているような電力の使用状況になってしまいます。
しかし動画となれば瞬間光では意味がありませんので、定常光のライトを使用します。撮影のための「ライティング」といえども、写真と動画ではライトの種類が異なるんですね。
写真撮影の際にストロボを使用するメリットがいくつかありますので紹介します。
まず1つ目は、暗いところでも写真撮影ができるということです。これは分かりやすいですね。
自然光や、蛍光灯などの光がない暗いところでも、ストロボを使用することで明るい写真を撮ることができます。
ストロボの光量とカメラの露出設定にもよりますが、自然光や室内の照明がついていても、それ以上の光量を作ることも可能なため他の光の環境に左右されず撮影することができます。
ちょっと難しいかもしれませんが、サツチクではストロボセッティングの際に撮影レクチャーをしますので、その時にお伝えしています。
ストロボでライティングすると、一定の光量で撮影することが可能になるため、常に同じ雰囲気で撮影することができます。インスタなどのSNSや、自社WEBサイトやECサイトなどで複数の画像が並んだ時も、写真の雰囲気を統一することができます。
光には青い光、オレンジ色の光など様々な「色」があります。いわゆる「色温度」というものです。
もし定常光で様々な色の光が混ざってしまっていると、写真の色を正しく表現することができません。ストロボでは複数台使用した場合でもほぼ同じ色温度で発光できるため、カメラの設定をきちんとしていれば正しい被写体の色を表現することがしやすくなります。
この方法も「サツチク」では撮影レクチャーにてお伝えしています。
定常光で撮影していると、手ブレしてしまうこともあると思います。ストロボは、発光時間(閃光時間)がかなり速いため手ブレがしにくくなります。ストロボの種類や、光量の設定にもよりますが、早いものだと閃光時間が1/7000秒といったとても速いストロボもあります。
閃光時間が速いことで、手ブレとともに「被写体ブレ」も抑えることもできます。「被写体ブレ」とは、その名の通り被写体がブレてしまうことです。定常光で撮影するときに、例えば三脚で立てて手ブレしないようにしていても、走っている人物や動くものなどは被写体がブレてしまうこともあります。
ストロボを使用することで、人物が動いてもピタッと止めることができます。例えば、ジャンプしている人もブレずに撮ることもできます。
このように、ストロボを使用するメリットはたくさんあります。しかし、ストロボを使いこなすことは結構難しく、ストロボライティングを使いこなせるようになるには修行が必要です。
通常、いろんな被写体に対してストロボ・ライティングができるようなプロカメラマンになるためにはアシスタント修行からスタートすると数年はかかります。ボクも写真の世界に入ってから15年ほど経ちますが、最初の3年間はスタジオで師匠の元についてみっちり修行したものです。(大変でしたが良い思い出です笑)
実はライティングは、「被写体(撮りたいもの)」や「見せたい目的(マーケティング戦略)」などによって異なります。
モデル撮影・商品撮影・フード撮影など、被写体それぞれライティングは異なり、さらにいうと、それをどう見せたいか・写真を見た人にどう感じて欲しいかというマーケティング戦略やブランディング戦略によっても異なります。
そのため、企業ごと・事業ごとに被写体や戦略は異なると思いますので、プロカメラマンのようにモデルも撮る、フードも撮る、建築も撮る、などあらゆる被写体に対するライティングは覚えなくても大丈夫です。
「サツチク」では、被写体や目的、マーケティング戦略などもお聞きしてからライティングを考案・構築し、撮影のテクニックをお伝えしています。
みなさまの日々のプロモーション活動・ブランディング活動が良いものになりますように。
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