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撮築ブログ

ストロボ撮影のメリット② 日光や室内照明に左右されずに写真撮影できる

ストロボ撮影のメリット2_日光や室内照明に左右されない

 

「ストロボ撮影のメリット」をいくつかシリーズで記事を書いていきたいと思います。

 

今回のテーマは、「ストロボ・ライティングで写真撮影すると、日光や室内照明に左右されずに撮影できるです。

 

ストロボでライティング撮影すると、「日光」や「室内照明」などの他の光の影響を受けず、ストロボだけの光で撮影することができます。このメリットはいくつかありますが、主には「時間や場所に関係なく安定したクオリティで撮影ができる」というところですね。

先日提供させていただいた企業様は、これまで商品撮影される際は天気の良い日中に自然光が入る場所に毎回商品を持って行って撮影をしていたそうで、常設のライティング環境で時間も天気も気にせず撮影できるようになった!と感動されていました。

 

アパレルや物販などのECサイトでは、多くがストロボライティングで撮影されていますよね。

 

今回はストロボ入門編のような内容になりますが、以下のように実験的に同じアングルで3枚の写真を撮影して、日光や室内照明に左右されずに撮影できることを説明してみたいと思います。

筆者
佐治 秀保 / saji hideyasu

株式会社ビジネスのかんさつ 代表/オルタナクリエイツ 代表

広告写真家・クリエイティブディレクター
経営戦略コンサルタント・中小企業診断士

プロフィール詳細(ビジネスのかんさつWEB)

【実験】ストロボ有/ストロボ無/自然光の3枚を撮影して比較する

① 最初はストロボを使用してライティング撮影

例えば下のような写真をストロボを使用して撮ったとします。

ストロボ撮影のメリット1_3_ストロボライティング事例a

①ストロボ有りで撮影

 

ライティングとしては、超シンプルに傘一発+ディフューザーです。結構キレイに撮れましたね。

ストロボ撮影のメリット1_2ライティング風景

カメラの露出設定とストロボの出力設定は、以下のようにしていました。

カメラの露出設定 絞り値(F値) F11
シャッタースピード 1/125秒
ISO感度 100
ストロボの出力設定 160W

 

② 同じ露出設定で、ストロボをOFFにして撮影

次に、同じアングル・同じ露出設定で、ストロボの電源を切って撮影すると、こうなりました。

ストロボ撮影のメリット1_3_ストロボライティング事例b

②ストロボをOFFにして、①と同じ露出で撮影

 

真っ暗です。これ、写真です。

よーく見ると、なんかうっすら写ってる?かもしれません。

 

実は、実際にはまぁまぁ明るい室内で撮影しているのですが、カメラの露出設定的にここの明るさでは光が全く足りないと、このように真っ暗な写真になります。

 

ちなみにカメラの露出設定とストロボの出力設定は、以下の通りです。

カメラの露出設定 絞り値(F値) F11
シャッタースピード 1/125秒
ISO感度 100
ストロボの出力設定 なし ←変更したところ

 

面白いですよね。

ライティング撮影に立ち会ったことがある方なら経験があるかもしれませんが、たまにストロボのチャージができていない時にシャッターを押してしまうと②のような真っ暗な画像が写ることがあると思います。ストロボがチャージできていなくて「ピーッ」と言うエラー音がなったりします。

真っ暗な画像になってしまう理由は、自然光などでは感じないくらいの露出に絞っているということなんですね。

 

③ 室内の灯りで撮れるように露出設定を変更(ストロボはOFFのまま)

3枚目はストロボOFFの状態のまま、室内の灯り(これは蛍光灯)だけで撮れるように露出設定を変更して撮影してみます。これも、同じアングルで撮影します。

 

カメラの露出設定と、ストロボの出力設定は以下です。

カメラの露出設定 絞り値(F値) F11
シャッタースピード 1/10秒 ←変更したところ
ISO感度 800 ←変更したところ
ストロボの出力設定 なし

 

すると、このような写真が撮れました。

ストロボ撮影のメリット1_3_ストロボライティング事例c

③ストロボOFFで、定常光で写るように露出設定を変更

 

定常光(室内の蛍光灯)だけで明るく写るように露出設定を変えただけです。いかにも「蛍光灯の元で撮りました」的な感じになりますよね。①と同じカメラで同じアングルなのですが、ちょっと残念なイメージです。

ポイント:露出設定で、外光や室内光の影響を受けなくしてライティングする

実際には外光や室内灯で明るくても、ストロボの光の強さがないと撮影できない露出設定にしておけば、このような他の光の影響を受けなくても撮影ができるようになります。

それか、室内の電気を消す、窓から入る外光を暗幕や遮光カーテンで遮断すると、より影響を受けなくなります。

 

↓ちなみにウチでは、外光が入る窓に「斜光のロールスクリーン」を付けています。透過するロールスクリーンと斜光のロールスクリーンの二重構造にしています。

ストロボ撮影のメリット1_4_斜光ロールスクリーン

 

 

「サツチク」では、撮影する環境構築(壁・天井の色や、他の光の遮り方)のコンサルティングも含めてご提供しています。

カメラの露出設定やストロボの出力(ワット数)も現地でのライティング設営&撮影レクチャーの時にもお話をしていますので、分からないことがあればぜひ現場でご質問ください。

 

みなさまの日々のプロモーション活動・ブランディング活動が良いものになりますように。

 

 

株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お気軽にご相談ください。

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