撮築ブログ
皆さんは撮影した写真が、実際の色が違うと感じたことはないでしょうか?
ECサイトで何か商品を購入する場合でも、掲載されている写真の色と実際の商品の色が異なり、がっかりしたことや返品につながったこともあると思います。
これは閲覧するデバイスによっても生じることですので、実際の商品の色と完全に一致するのは難しいですが、ストロボを使用するとある程度正しい色で撮影することが可能になります。
今回はストロボ撮影のメリットの4つ目『正しい色で撮影できる』についてお話しします。
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目次
写真撮影で正しい色を出す方法は、「光の色温度」と「カメラのホワイトバランスの設定」を合わせることです。
光には赤い光・青い光など、いろいろな色があります。
市販されている電球で、「電球色」や「昼白色」といった表示をご覧になられたこともあると思います。「昼白色」は白っぽい光ですが、「電球色」は赤っぽい光です。
また、「昼白色」よりもっと青っぽい「昼光色」という種類もあります。
「電球色」は居酒屋やバー・ホテルのラウンジなど落ち着く場所に使用されることが多いですね。「昼白色」「昼光色」はオフィスやコンビニ・スーパーなどのお店などで使用されます。
自然光でも、朝焼けや夕焼けは赤っぽい光ですし、日陰は青っぽい光だったりします。光にはいろいろな色があるんですね。
このように光にはいろいろな色があり、「色温度」と呼ばれています。色温度は『ケルビン(K)』という単位を使用して数字で表すことができます。「温度」も28℃とか40℃とか数字で表すことができますよね。熱いと高い数字ですし、冷たいと低い数字です。
色温度はだいたい4桁の数字で、3000Kくらいだと赤っぽい、7000Kくらいは青っぽいなど、色によって数値が変わります。
ちなみに日中の太陽の光は約5000〜6000Kです。青っぽくも赤っぽくもなく、ニュートラルな色です。人間は日中の太陽の光のもとの色が自然な色に見えます。正しい色で見ることができるとも言えるでしょう。
写真の色は、写真に写るエリア(被写界)が、どのような色温度なのか?で変わります。
写真の色を正しくするためには、「色温度」と「ホワイトバランス」の数字を合わせると正しい色が表現できます。
例えば日中の光が射す場所で撮影する場合、太陽の光は約5000〜6000Kなので、カメラの「ホワイトバランス」の設定を同じく5000〜6000Kにすると、正しい色で撮影することができます。
ほとんどの一眼レフなどのカメラには、ホワイトバランスの設定項目に『太陽マーク』があります。太陽マークは約5200K(Canonの場合)と書かれているので、そのマークに設定しても良いでしょう。
「色温度」と「ホワイトバランス」の数字が異なるKに設定してしまうと、写真が赤っぽくなったり、青っぽくなったりしてしまいます。
これに気が付かずに、「なんか赤っぽいんだよな」とか「青っぽいんだよな」という写真になってしまっていることもあるかもしれません。
ストロボの光の色温度は、ストロボメーカーや機種によっても様々です。
また、発光する強さ(ワット数)によっても変わる場合があります。機種によっては、同じワット数で発光しても、発光する度に色温度が微妙に変わることもあります。
安心して使用できるストロボメーカーは、多くが5000〜6000Kくらいの色温度で発光してくれます。つまり、日中の太陽の光と同じで、正しい色で見れる色温度です。
そしてカメラのホワイトバランスを同じ色温度に設定すると、正しい色で撮影することができます。
もちろん、はじめに書いたとおり、WEBの場合は見るデバイスにもよりますので完全に正しい色というのは難しいですが、かなり近づけることができます。
安価なストロボは色温度が安定しないこともあります。ビジネスで写真撮影する場合は安心できるストロボメーカーの機種を使用するのが安全ですね。
株式会社ビジネスのかんさつでは、「社内で写真撮影ができる環境を整えたい」「写真撮影を内製化したい」という企業様向けに、ストロボによるライティング環境構築サービス「サツチク」を提供しています。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
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貴社の撮影スペースや撮りたいイメージから、最適なプランを提案します。
ライティングに必要なストロボ等の撮影機材を手配し、貴社に配送します。
現場に伺いストロボを設営します。機材使用方法や撮影レクチャーもします。
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