撮築ブログ
今回は、大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)の基本的な使い方について解説します。
ストロボの種類4つの記事でもご紹介しましたが、ストロボにはいくつか種類があります。その中でもビジネス用の撮影で商品撮影をする際は、「モノブロックストロボ」か「大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)」のどちらかの使用がオススメです。
大型ストロボは、モノブロックストロボよりも光の出力数(ワット数)が大きく、光量が必要な場合に使用すると良いですね。
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今回は、サンスターストロボのComplete Oneを使用して解説します。
大型ストロボは、「ジェネレーター(電源部)」と「ストロボヘッド(発光部)」に分かれています。
ストロボヘッドをライトスタンド等に固定したら、ジェネレーターとストロボヘッドをケーブルで接続します。
ストロボを購入すると専用のケーブルが入っていますので、そのケーブルで接続します。ケーブルはメーカー・機種によって異なりますので、必ず専用のケーブルをつなげましょう。
カメラとストロボを接続します。接続することで、カメラでシャッターボタンを押すとストロボが発光するようになります。
接続の方法は「有線」で接続するか「無線」で接続するかの2通りです。
シンクロコードと呼ばれるコードでカメラとモノブロックストロボを接続することができます。
大型ストロボの場合は、「ジェネレーター」にコードを挿すところがあります。
挿し込むだけのため簡単に接続できますが、シンクロコードの長さは2〜5m前後が多いため、ストロボから比較的近いところにカメラがないと撮影できないのがネックですね。ジェネレーターとカメラが遠くなりそうな場合はもっと長いシンクロコードやシンクロコードの延長コードもあると良いです。
今はシンクロコードの無線版もあります。「ラジオスレーブ」といいます。
単4などの乾電池が必要ではありますが、10mくらい離れても使用できますので私も使用しています。コードが付いていない方がフレキシブルに動けますので便利です。
機種によって対応しているメーカーやカメラが異なりますので、お使いのカメラを確認してから購入してください。↓
電源コードをつなぎます。機種にもよりますが、ほとんどのストロボは家庭用電源と同じ100Vのコンセントに接続してOKです。
ただ、ワット数が大きいストロボだと2400Wや3600Wのものもありますので、ブレーカーには気をつけてタコ足配線は避けて接続してください。
電源コードをつないだら、電源ボタンを押して電源を入れましょう。
ストロボは出力(ワット数)が変更できます。
ワット数が大きければ強い光が発光され、小さいと弱い光が発光されます。つまみを回すだけなので簡単に変えることができます。
ジェネレーターには、ワット数が書かれている液晶画面が付いている場合と付いていない場合があります。液晶画面が付いているジェネレーターだと、今が何ワットかすぐに分かりますね。
液晶画面がないタイプのジェネレーターだと、つまみの部分に「1/2」「1/4」などと分数が書かれているものがあります。これはそのストロボの最大ワット数の何分の1であるかという表記です。
例えば最大ワット(W)数が1200Wの場合、1/2にすると600W、1/4にすると300Wです。
使い慣れないと分かりにくいかもしれませんので、初心者の方でしたら液晶画面で現在のワット数が分かる方が良いですね。
大型ストロボ(ジェネレーター)の特徴は、「1台のジェネレーターに複数台のストロボヘッドを接続することができる」ことです。
例えば下の写真のように1台のジェネレーターに3台ヘッドをつなぐこともできます。ので、もっと光源となるライトが欲しいと思ったらヘッドだけ購入すれば良いのでコストも低くなりますね。
複数台のストロボヘッドをつなぐと、つないだヘッドそれぞれのワット数が表示されます。
ワット数の最大値は、接続したヘッドすべての合計でジェネレーターの最大値までです。例えば下の写真は最大1200Wのジェネレーターで、1灯は800W、後の2灯は200Wずつで発光するという表示です。
基本的にはストロボは出力(ワット数)の変更が主な使い方ですが、その他にいくつか機能があります。
主な機能として、「①チャージ速度が速い/遅い」「②モデリングランプのON/OFF」「③サウンド ON/OFF」「④スレーブ ON/OFF」「⑤テスト発光」があります。それぞれシンプルにボタンがありますので、使用したいときはただ押すだけでOKです。
「チャージ」とは、発光するための光をジェネレーターに溜めることです。大きなワット数の場合は光を溜めるのに時間がかかりますが、その速度を速くするか遅くするかを選べるボタンがあります。
チャージ速度が速いと素早く次のシャッターが切れますが、大きな電力を使用するためにブレーカーが落ちるなどのリスクもあります。
チャージが遅い場合はゆっくりと光を貯めるため1度に大きな電力を使用するわけでは無いのでブレーカーが落ちるなどのリスクは減ります。しかし、1枚1枚写真を撮るスピードが遅くなりますので、モデル撮影などリズムが必要な時はストレスが溜まるかもしれません。
撮影する場所の電力状況に応じて、チャージ速度を変えて使用してください。
モデリングランプとは、ストロボが発光する瞬間光のフラッシュチューブとは異なり、定常光のランプです。ストロボは一瞬の光のため、どこに光が当たっているかどうかはよく分かりません。そのため、ストロボの光が当たる場所や向きなどの目安を確認するためにモデリングランプがあります。
このモデリングランプをON/OFFするためのボタンがあり、必要なときはONにして光の当たる場所を確認しましょう。
もちろん機種・メーカーによりますので、購入の場合はストロボの取扱説明書などを確認しましょう。
ストロボは発光すると、次に発光するための光をチャージ(光を溜めること)します。チャージが終わらないと次の発光ができないため、撮影者は撮影しながらチャージが終わったかどうかを把握する必要があります。
撮影中は被写体に集中しているため、いちいちストロボの方を見ることはできません。そのため、チャージが終わったことを知らせるために音を鳴らすことができます。
ただ、社内のオフィスやインタビュー中や録音中などはチャージ音が邪魔になってしまうため、その場合はOFFにします。
スレーブ(SLAVE)とは、「コンピューターなどで、主装置の制御によって作動する従属装置」という意味があります。ストロボは1台で使用する場合もありますが、商品写真などの場合は2台・3台など複数台を使用することによりリッチな光を作ることができ、写真がキレイになります。
シンクロコードやラジオスレーブを接続するのはカメラ1台につきストロボ1台ですので、複数台ストロボを使用する場合は、この「スレーブ」の機能をONにすることで、シンクロコードに接続していないストロボも同時に発光することができます。
ただし、同じジェネレーターにつながっているヘッドは同時に発光されますので、ジェネレーターが複数台あるときに使用するボタンです。
実際に撮影するときはカメラのシャッターボタンを押すとストロボも発光されますが、撮影しない場合に発光したいときはテスト発光ボタンを押します。
露出計などで光の強さを計測したい場合などに使用します。
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広告写真家で中小企業診断士の佐治が、「ビジネス」×「クリエイティブ」の視点でご支援します。
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