BLOG

撮築ブログ

大型ストロボ(ジェネレーター+ストロボヘッド)の基本的な使い方

大型ストロボ_ジェネレーターの使い方

 

今回は、大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)の基本的な使い方について解説します。

 

ストロボの種類4つの記事でもご紹介しましたが、ストロボにはいくつか種類があります。その中でもビジネス用の撮影で商品撮影をする際は、「モノブロックストロボ」「大型ストロボ(ジェネレーター+ヘッド)」のどちらかの使用がオススメです。

大型ストロボは、モノブロックストロボよりも光の出力数(ワット数)が大きく、光量が必要な場合に使用すると良いですね。

筆者
佐治 秀保 / saji hideyasu

株式会社ビジネスのかんさつ 代表/オルタナクリエイツ 代表

広告写真家・クリエイティブディレクター
経営戦略コンサルタント・中小企業診断士

プロフィール詳細(ビジネスのかんさつWEB)

弊社サービス「撮築(サツチク)」では、ストロボの手配・設置だけでなく、マーケティング目線を含めた撮影コンサルやストロボ撮影方法のレクチャーもしています。

社内で撮影を内製化したいが何から考えて良いかわからない・何を揃えて良いかわからないとお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

 

大型ストロボの使い方① ジェネレーターとヘッドと接続する

大型ストロボは、「ジェネレーター(電源部)」「ストロボヘッド(発光部)」に分かれています。

ストロボヘッドをライトスタンド等に固定したら、ジェネレーターとストロボヘッドをケーブルで接続します。

 

大型ストロボ_ジェネレーターとヘッドの使い方_専用ケーブル

 

ストロボを購入すると専用のケーブルが入っていますので、そのケーブルで接続します。ケーブルはメーカー・機種によって異なりますので、必ず専用のケーブルをつなげましょう。

大型ストロボの使い方② カメラと接続する

カメラとストロボを接続します。接続することで、カメラでシャッターボタンを押すとストロボが発光するようになります。

 

接続の方法は「有線」で接続するか「無線」で接続するかの2通りです。

有線(シンクロコード)で接続する

シンクロコードと呼ばれるコードでカメラとモノブロックストロボを接続することができます。

大型ストロボの場合は、「ジェネレーター」にコードを挿すところがあります。

 

ジェネレーターストロボ_シンクロコードを挿す

 

挿し込むだけのため簡単に接続できますが、シンクロコードの長さは2〜5m前後が多いため、ストロボから比較的近いところにカメラがないと撮影できないのがネックですね。ジェネレーターとカメラが遠くなりそうな場合はもっと長いシンクロコードやシンクロコードの延長コードもあると良いです。

無線(ラジオスレーブ)で接続する

今はシンクロコードの無線版もあります。「ラジオスレーブ」といいます。

単4などの乾電池が必要ではありますが、10mくらい離れても使用できますので私も使用しています。コードが付いていない方がフレキシブルに動けますので便利です。

 

機種によって対応しているメーカーやカメラが異なりますので、お使いのカメラを確認してから購入してください。↓

大型ストロボの使い方③ 電源を入れる

電源コードをつなぎます。機種にもよりますが、ほとんどのストロボは家庭用電源と同じ100Vのコンセントに接続してOKです。

ただ、ワット数が大きいストロボだと2400Wや3600Wのものもありますので、ブレーカーには気をつけてタコ足配線は避けて接続してください。

 

ジェネレーターストロボ_電源コード2

 

電源コードをつないだら、電源ボタンを押して電源を入れましょう。

 

ジェネレーターストロボ_電源ボタン

大型ストロボの使い方④ 出力の変更

ストロボは出力(ワット数)が変更できます。

ワット数が大きければ強い光が発光され、小さいと弱い光が発光されます。つまみを回すだけなので簡単に変えることができます。

液晶画面が付いている場合

ジェネレーターには、ワット数が書かれている液晶画面が付いている場合と付いていない場合があります。液晶画面が付いているジェネレーターだと、今が何ワットかすぐに分かりますね。

液晶画面がない場合

液晶画面がないタイプのジェネレーターだと、つまみの部分に「1/2」「1/4」などと分数が書かれているものがあります。これはそのストロボの最大ワット数の何分の1であるかという表記です。

例えば最大ワット(W)数が1200Wの場合、1/2にすると600W、1/4にすると300Wです。

 

使い慣れないと分かりにくいかもしれませんので、初心者の方でしたら液晶画面で現在のワット数が分かる方が良いですね。

大型ストロボの使い方⑤ ヘッドを複数台つなぐ

大型ストロボ(ジェネレーター)の特徴は、「1台のジェネレーターに複数台のストロボヘッドを接続することができる」ことです。

例えば下の写真のように1台のジェネレーターに3台ヘッドをつなぐこともできます。ので、もっと光源となるライトが欲しいと思ったらヘッドだけ購入すれば良いのでコストも低くなりますね。

 

ジェネレーターストロボ_複数台のヘッド接続

複数台ストロボヘッドをつないだ場合のワット数

複数台のストロボヘッドをつなぐと、つないだヘッドそれぞれのワット数が表示されます。

ワット数の最大値は、接続したヘッドすべての合計でジェネレーターの最大値までです。例えば下の写真は最大1200Wのジェネレーターで、1灯は800W、後の2灯は200Wずつで発光するという表示です。

 

ジェネレーターストロボ_複数台のヘッド接続

大型ストロボの使い方⑥ その他の機能

基本的にはストロボは出力(ワット数)の変更が主な使い方ですが、その他にいくつか機能があります。

主な機能として、「①チャージ速度が速い/遅い」「②モデリングランプのON/OFF」「③サウンド ON/OFF」「④スレーブ ON/OFF」「⑤テスト発光」があります。それぞれシンプルにボタンがありますので、使用したいときはただ押すだけでOKです。

 

ジェネレーターストロボ_ボタン説明

①チャージ速度ボタン

「チャージ」とは、発光するための光をジェネレーターに溜めることです。大きなワット数の場合は光を溜めるのに時間がかかりますが、その速度を速くするか遅くするかを選べるボタンがあります。

 

チャージ速度が速いと素早く次のシャッターが切れますが、大きな電力を使用するためにブレーカーが落ちるなどのリスクもあります。

 

チャージが遅い場合はゆっくりと光を貯めるため1度に大きな電力を使用するわけでは無いのでブレーカーが落ちるなどのリスクは減ります。しかし、1枚1枚写真を撮るスピードが遅くなりますので、モデル撮影などリズムが必要な時はストレスが溜まるかもしれません。

 

撮影する場所の電力状況に応じて、チャージ速度を変えて使用してください。

②モデリングランプボタン

モデリングランプとは、ストロボが発光する瞬間光のフラッシュチューブとは異なり、定常光のランプです。ストロボは一瞬の光のため、どこに光が当たっているかどうかはよく分かりません。そのため、ストロボの光が当たる場所や向きなどの目安を確認するためにモデリングランプがあります。

 

モノブロックストロボの基本的な使い方_モデリングランプ

このモデリングランプをON/OFFするためのボタンがあり、必要なときはONにして光の当たる場所を確認しましょう。


 

もちろん機種・メーカーによりますので、購入の場合はストロボの取扱説明書などを確認しましょう。

③サウンドボタン

ストロボは発光すると、次に発光するための光をチャージ(光を溜めること)します。チャージが終わらないと次の発光ができないため、撮影者は撮影しながらチャージが終わったかどうかを把握する必要があります。

 

撮影中は被写体に集中しているため、いちいちストロボの方を見ることはできません。そのため、チャージが終わったことを知らせるために音を鳴らすことができます。

 

ただ、社内のオフィスやインタビュー中や録音中などはチャージ音が邪魔になってしまうため、その場合はOFFにします。

④スレーブボタン

スレーブ(SLAVE)とは、「コンピューターなどで、主装置の制御によって作動する従属装置」という意味があります。ストロボは1台で使用する場合もありますが、商品写真などの場合は2台・3台など複数台を使用することによりリッチな光を作ることができ、写真がキレイになります。

 

シンクロコードやラジオスレーブを接続するのはカメラ1台につきストロボ1台ですので、複数台ストロボを使用する場合は、この「スレーブ」の機能をONにすることで、シンクロコードに接続していないストロボも同時に発光することができます。

 

ただし、同じジェネレーターにつながっているヘッドは同時に発光されますので、ジェネレーターが複数台あるときに使用するボタンです。

⑤テスト発光

実際に撮影するときはカメラのシャッターボタンを押すとストロボも発光されますが、撮影しない場合に発光したいときはテスト発光ボタンを押します。

露出計などで光の強さを計測したい場合などに使用します。

撮影コンサル〜ストロボ設置・撮影レクチャーの撮築(サツチク)

弊社サービス「撮築(サツチク)」では、ストロボの手配・設置だけでなく、マーケティング目線を含めた撮影コンサルやストロボ撮影方法のレクチャーもしています。

社内で撮影を内製化したいが何から考えて良いかわからない・何を揃えて良いかわからないとお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

撮影の法人研修「撮トレ」

また、弊社では「社内に撮影できる人材を育成する。」をテーマに、写真撮影や動画撮影の内製化を図りたい法人様に向けて研修形式で提供する「撮トレ」を提供しています。

広告やPRなどのマーケティング目線も含めた写真・動画の撮り方や考え方を、短期集中・出張形式で実践的に撮影レッスンいたします。

 

カメラやレンズ選びもご相談いただけますので、まだ購入していないという企業さんでも大丈夫です。

 

極力全国対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

「撮築」サービス概要

ABOUT

良い撮影のための、
ライティング構築&レッスン

撮影したいイメージや現場のスペースをお聞きし、ストロボの手配〜現場設営をします。
また、社内スタッフさん向けに撮影方法もレクチャー。貴社の撮影体制づくりをサポートします。

撮影環境構築コンサルティング
撮影環境構築
コンサルティング

貴社の撮影スペースや撮りたいイメージから、最適なプランを提案します。

+
ストロボ等 機材セット手配&販売
ストロボ等 機材セット
手配&販売

ライティングに必要なストロボ等の撮影機材を手配し、貴社に配送します。

+
現場でのライティング構築&撮影レッスン
現場でのライティング設営
&撮影レクチャー

現場に伺いストロボを設営します。機材使用方法や撮影レクチャーもします。

撮築profile撮影環境構築コンサルティング

広告写真家で中小企業診断士の佐治が、「ビジネス」×「クリエイティブ」の視点でご支援します。

BLOG

撮築ブログ

ONLINE SERVICES

オンラインサービス

ビジかんアカデミア

ビジネス向けの写真撮影方法や経営戦略の立て方を動画で学べるオンライン講座です。

ビジかん素材ストア

広報や採用サイトなどで商用使用できるロイヤリティーフリー画像や動画を購入できます。